医師事務作業補助者の仕事内容とは？

⦿当ページのリンクには広告が含まれています。

女性に人気の職業の一つである医療事務ですが、実際どのような仕事内容なのか、業種未経験の方は詳しく概要を知りたい方も多いと思います。

今回、これまでhachiの実務経験のある医療事務職についてご紹介したいと思います。

hachiが経験したことのある医療事務は下記の二つです。

医療事務と聞くと受付や窓口にいる職員を想像するかと思いますが、これからご紹介する医療事務はそのどちらでもない業種になります。

今回は医師事務作業補助者の仕事内容を詳しくご紹介します。

医師事務作業補助者

さっそく、医師事務作業補助者という職種についてご紹介します。

あまり耳にすることのない職種だと思いますが、近年医師の業務負担を軽減するという目的で誕生した職種になります。

働き方問題が大きく取り上げれ始めた近年でも、医師の働き方改革はなかなか進まずにいたのが現状でした、その中で誕生したのが医師事務作業補助者という職種です。

職名の通り、医師の事務作業を補助するのが主な仕事ですが、皆さんの想像する事務作業の補助ではなく、診療に関する事務作業の補助を担うというのが従来の医療事務との違いになります。

医師の本来の仕事内容は患者の診療ですが、その診療に当たり付随する事務作業は診療に支障をきたすほどの量になるのをご存知でしょうか。

皆さんも病院で診療までの待ち時間が長い経験をしたことがあると思いますが、それは単に受診患者が多い事だけが原因ではなく、この医師による事務作業の負担も原因の一つとして挙げられます。

診療をよりスムーズに行えるように医師の事務作業を補助するのが医師事務作業補助者の主な仕事内容になります。

以上を踏まえて、医師事務作業補助者の詳しい仕事内容をご紹介します。

医師事務作業補助者の仕事内容は大きく下記になります。

一つずつ詳しくご紹介していきます。

代行オーダー

代行オーダーとは、医師に代わり検査や治療実績のオーダーをすることです。

近年では電子カルテと呼ばれるPCシステムで検査予約や治療情報を登録することで、診療費までの請求をスムーズに行えるようになっています。

この電子カルテへの検査予約等を入れることを医療用語ではオーダーといいます。

このオーダー作業も医師の業務に含まれていますが、患者診療もしながら電子カルテへの入力も行っていては、診療に時間がかかってしまいます。

そのため、医師に代わりオーダーを入力することが医師事務作業補助者の大きな仕事内容の一つになっています。

オーダーには複雑なものから簡単なものまであり、より専門的なものは医師が直接入れることもありますが、各科によって多々行うオーダーやルーティンで行う検査などは代行オーダーでも対応可能なものは医師事務作業補助者が担うことも多いです。

カルテ記載

診療に関する記録を残すのがカルテの主な役割です。

従来は手書きで行われていたカルテ記載ですが、近年ではPC入力でカルテ記載が進むようになってきています。

診療した内容や患者の訴え、現状・症状、治療内容の記録を残しておくのも医師の業務内容の一つになります。

これまでは医師が自身で診療を行いながら記録も行っていましたが、それを医師に代わり記録を残しておく業務も医師事務作業補助者の役割の一つとなっています。

医師の中にはPC操作が得意ではない医師もいるため、このカルテ記載は重宝されるものでもあるといえます。

これまでは診療を行いながら記録も行っていた為、記録漏れることもありましたが、医師の代わりに記載を行う業務を担うものが出来てからは記録漏れが少なくなりました。

検査案内

検査の案内を行うこともあります。

基本的な検査説明は医師が行いますが、初めてする検査であれば、患者にとってはもっと詳しく説明してほしいこともあると思います。

ですが、医師も他の患者の診療もあるため、何度も同じ説明を行うことは時間的に難しいです。

そんな時に、医師に代わり検査の詳細を説明する業務を担うこともあります。

検査によっては、注意事項を守らないときちんとした検査が出来ないこともあるので、検査説明はとても大切です。

付随業務

医師事務作業補助者という職種が出来てから、診療の待ち時間や医師の業務軽減はできてきてはいますが、それでも不十分な点はあるのが現状です。

待ち時間はどうしても発生し、医師の多忙な業務は完全に改善しきれているとは言い切れません。

そんな時、両者の精神的フォローをするのも医師事務作業補助者の重要な役割といえます。

患者へは、待ち時間が発生してしまっていることへの弁解や後日の診療へ予約を移動する提案などを行い、医師へは極力診療だけに集中してもらえるような配慮が必要です。

まとめ

以上が医師事務作業補助者の仕事内容の全貌になります。

難しい業種に聞こえるかもしれませんが、業務にあたり必要な資格などはなく、業務にあたりながら徐々に成長していくことのできる、とてもやりがいのある業務といえると思います。

担当する科によっても業務内容はさまざまで、裁量ある職種とも言えます。

興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。